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12月園だより

 師走も半分が過ぎてしまいました。皆さんは今年一年どのような年だったでしょうか?14日南万騎が原にある、サンクリニック小児科院長相澤先生の、お話を聞く会をいたしました。緑園なえば保育園の保育方針である「丈夫な身体をつくる」を、もう一度再確認するためにも小児科の先生が考える「食を通した子育て」と題してお話ししていただきました。子どもが病気の時は、薬をむやみやたらに使わない。解熱剤、吐き気止め痛み止めもその場しのぎで、症状を抑える方がからだには悪い。母親がそばにいる安心感と、休養、睡眠が本当の薬。大事なことは症状を消さないことで、症状を消すと病気を見逃すもとになる。熱があるときは、熱をだすことも大事でそれは、自分の体が免疫で戦っている証拠。自然に熱が下がる方向に行くようにしっかり冷やす、水分をよくとる。それでも下がらず、睡眠も十分に取れないときは解熱剤の助けを借りるというように、まずは様子を見ることが必要であり大切なようです。医者にかかるのは薬をもらうためではなく、例えば本当に風邪か、あるいは風邪と思われたがより悪い状態になっていないかを確認してもらうために受診をする。「子どもの育ち」で大切なことは、からだとこころを育むことでそれには食が重要。免疫力を高め、自分で病気を治す力を育てること。自然治癒力を、引き出す食養生7か条。1歯のバランスで食べる。穀物:野菜:肉・魚は、4~5:2:1 2素材を生かした料理。和風の出汁、和風の調味料を用いて薄味で。3ごはん、みそ汁、漬物を大事に。飲み物は水・麦茶・番茶。おかずは季節の野菜中心。油脂類の使い方に注意。4食物繊維をたっぷりとって、良い便が出る食事に心がける。5家族みんなで食べる。団らん、笑いは大事。6添加物や農薬はできる限り少なく。7おやつは4回目の食事。甘味が欲しい時は、砂糖の甘さを控え、なるべく自然の甘さを利用したものを食べる。相澤先生が子供たちを見て最近よく思うことは、ごはんの量、食べる回数が減ってきたこと。外国の食品に頼りすぎている。加工食品を摂る回数が多い。小さい頃に覚えた味が一生の味になるので、何を美味しいものと感じるかが大事。自然な味が好きになる子に育てたい。ごはんをたくさん食べ、野菜好きのこどもは風邪をひきにくいし、治りやすい。こんな感想も話されていました。
 この頃よく聞く言葉ですが、「まごはやさしい」ま:まめ、ご:ごま、は(わ):わかめ(海藻類)、や:やさい、さ:さかな、し:しいたけ(キノコ類)、い:いも。子どもに必要なからだに良い食べ物です。
 保育園では、これらを毎日摂取できる献立を考えています。しかし、エネルギー量摂取が数値で現れた時、カルシュウムやビタミンが不足していると出ることもあります。栄養士はいろいろ献立を工夫して、和食中心で「まごはやさしい」の食材をフル活用しています。子どもたちの成長をみていると、ごはんみそ汁をよく食べ、野菜をしっかり食べる給食を取り続けている子どもたちは、年齢を重ねていくほどに丈夫な身体になり、肥満や痩せすぎの子どももほとんどいません。相澤先生がおっしゃっていた、心も体も健康な子どもは、よく動き、あそび、よく眠り、人に懐き、よく笑い、おしゃべりをして人と一緒にいることが心地よいと感じている子どもに育っています。今回相澤先生の話を聴き、緑園なえば保育園の方針は間違っていないことを確信し、これをやり続けていく使命を改に感じた時間でした。
 尚、相澤先生のお話を詳しく知りたい方は、火曜日午前10時から「つくしの会」の、地域子育て支援の場でお伝え出来ますので、ぜひいらしてください。
 年末年始楽しい行事があります。日常の食事や生活は穢(け)、特別な日の事や食事は晴(はれ)と、昔から日本では言われていました。「特別だよ」この言葉に含まれている、やさしさをご家族皆さんで感じてみてください。 どうぞ良いお年をお迎えください。           園長 向田 まり子

一年生みそを食べる会

画像 12月7日(土)に保育園で卒園児の一年生を招き、みそを食べる会を行いました。子どもたちが年長組の時に年中組の子と一緒に協力して作った手作りみそを使い、豚汁を作り食べました。集まったばかりの時は、久しぶりでどこかよそよそしかった子どもたちですが、米研ぎをすることや調理をする中で、すぐに昔の仲の良い子どもたちに戻っていました。豚汁と新米というとてもシンプルなメニューでしたが、いざ豚汁が完成して食べ始めると、子どもたちからは「おいしい!」「もっと!」と、とても嬉しそうな笑顔が見られました。大人も含め60名の参加で43合のおにぎりを食べたのには驚きました。
保育園での生活で、欠かさずに出ていた「みそ汁とお米」が子どもたちの食生活の基となる味になっていたことを、とても嬉しく思いました。